2015年10月22日木曜日

女優、ファッションミューズ、アン・ハサウェイの素顔

ファッション業界で奮闘する主人公を演じた『プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)』で、世界中の女性の心を掴んだ女優アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)。
その後も、『ダークナイト ライジング(The Dark Knight Rises)』や『インターステラー(Interstellar)』などの大作に立て続けに出演。『レ・ミゼラブル(Les Miserables)』では、アカデミー賞助演女優賞に輝くなど、その卓越した演技力と個性は多くのクリエイターを魅了している。10月10日には、待望の主演映画『マイ・インターン』が公開されるなど、話題のつきないアンの素顔に迫る。


「私が『マイ・インターン(The Intern)』のジュールズで目指したのは、“パンクロック版キャサリン・ヘップバーン”だったの」と語るのは、アン・ハサウェイ。

 現在32歳の彼女は、
「もちろんジュールズのスタイルについては、監督とコスチューム・デザイナーと徹底的に話し合ったのよ。私がこだわったのは、彼女を毎日真新しい服を着るような女性にはしたくないということ。彼女はボスであり、母でもあった。だから着心地がよくて、機能的で、動きやすいものを着るべきだと提案したの。もちろん、ヒールを履くべき日はピシッと履くし、スニーカーを履く日だってある」


「ジュールズが、ベン[演:ロバート・デ・ニーロ/Robert De Niro]とフェイスブックの設定をするシーンがあるでしょ。あそこで着ている黒のブラウスが大好きなの。あれは『サンローラン(Saint Laurent)』なんだけど、ハイウエストのパンツに、フリンジのついた靴を履いているの。ジュールズにぴったりだと思った。それから、ホットピンクのブレザーも彼女らしくて大好きだった」

 デ・ニーロと言えば、彼女はすでにオスカーも受賞していて引く手数多なのに、デ・ニーロと共演したいがためにこの役をオーディションを受け勝ち取ったというから驚きだ。

「脚本を読んで大感動して、しかも大笑いして、何より私はボブ(デ・ニーロの愛称)の大ファンでしょ。絶対自分はこの映画に向いていると思って、オーディションを受けたの。絶対落ちませんように!って祈りながらね(笑)」

 デ・ニーロが今作で演じるのは、70歳ですでに定年を迎えたベン。ジュールズの経営するウェブサイトでインターンをするという役だ。

「ボブとの共演は最高だった。でも彼がレジェンドだってことを忘れて、私たちはこのシーンを共演するふたりの俳優なんだって思うのはすごく大変だった。彼はあまりに偉大で、共演している時に何度も自信を失いかけたの。それで、精神的に一番辛いシーンがあって、上手くできないでいた時に、ボブの顔を見たら、そのまなざしが、私に頑張れ、と言ってくれていたの。しかも、手をぎゅっと握ってくれたのよ。何にも代えがたい経験だった」

「この映画が究極的に伝えたいことは、例えばある一定の年齢に達したら、もう人間として価値がないと言ったり、女性だからCEOの責任は負えないと決めつけてしまうような世の中は、楽しくないということ。未来は、私たちの手の中にある。そして、そこに辿り着くためには、全員で頑張らなくてはいけないと思うから」

 最後に、新たな挑戦に果敢に挑むことこそが、美の秘訣なのかと聞くと、こんな答えが返ってきた。
「久しぶりに会った友達がすごくきれいで、どうして?って聞いたら『ワインを毎晩飲んで、幸せに生きているから』って言ったの。顔は心を映すものでしょ。美しい人というのは誰よりも心がきれいな人なんだと思うの」

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(c)marie claire style/text: Akemi Nakamura, photo: Brian Bowen Smith

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